琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

白虎隊の舞台 福島県会津若松市を訪れて

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、

ヨガインストラクターのゆうこです。

普段は書籍の編集者として働いています。

 

「白虎隊」を稽古することになった時、これは会津若松市飯盛山鶴ヶ城を訪れておかなくてはと思い出かけました。2016年夏のことです。

 IR磐越西線会津若松駅を降り立つと、駅前には白虎隊士の像が。近づいて見れば、まだ幼さの残る凛々しい少年で、「そう、まだ10代の子どもなんだよな」と胸にしみます。

 まずは、白虎隊士の霊が今も眠る飯盛山へ。今は「動く歩道」スロープコンベアで頂上まで楽に登山できますが(山頂までの石段は183段)、かつて白虎隊士らは命からがら、この山を登ったのです。山腹には白虎隊士19人の墓が並び、今も線香の煙が絶えません。

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飯盛山の山頂から城下町を眺めてみると、小さく鶴ヶ城が見えます

山頂からは城下町を一望でき、南西方向には住宅地の間に鶴ヶ城の姿も。かつて白虎隊士もこのようにして城を眺めたと思うと感慨深いものです。琵琶で語る詩吟「南望鶴城砲煙颺 痛哭吞涙且彷徨 宗社亡矣我事終 十有九人屠腹倒」が、つい口から出ました。

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飯盛山の山腹には弁天社も。そんな縁も嬉しい

飯盛山を降りた後は鶴ヶ城へ。

昭和40年に再建され、平成23年には、幕末の頃の赤瓦の姿によみがえったそうです。5層からは会津若松市街地や会津盆地、磐梯山が広がります。

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白壁と赤瓦のコントラストが美しく壮大な城です

白虎隊の悲劇を伝え繰り返さないために、こうして飯盛山鶴ヶ城が残されていて、私も琵琶「白虎隊」を語り継いでいこうと思えた旅でした。白虎隊が奮戦したどった「戸の口原から飯盛山までのルート」を次回は追いたいと思います。

 

次のブログは、「琵琶グッズに目がありません」です。

(2021年12月11日更新予定)