琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

気に入ってたお皿が真っ二つ! 初めて金継ぎに挑戦

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

欠けたり割れたりした陶磁器を、漆を使い修復する「金継ぎ」に、前から興味がありました。買う方が時間的にもお金的にもいいのに…先人の知恵、物を大切にする心意気に脱帽です。
欠けたり割れたりした食器がないとできない…と思っていたら、気に入っていたお皿を落としてしまい真っ二つに! でも「これは金継ぎができる!」と早速、谷中のワト舎さん(@watosha_yanaka)で開催されている金継ぎ教室を予約。

金継ぎを教えてくれるのは、香箱(こうばこ @ko_bako)さん。陶芸家・金継ぎ作家であり陶芸家であり、古物商さんです。
https://www.creema.jp/c/ko_bako

昔、九州へ旅行した際に惚れて購入した九谷焼のお皿。アンティーク風なのですが、鮮やかなハイビスカスの絵柄が、とても現代的。

この皿は柔らかいため、金継用の接着剤が溶け込んでしまうかも。ということで、接着剤は使わず、全面的にパテでくっ付けることに。

割れた断面をやすりで、あえて削ります。地道に少しずつ削っていきます。

あえて削ったので、二つに割れた皿を合わせると、1mmほどのすき間ができます。ここにパテを少し多めに塗ります。硬化したのちに余分なパテを削るので、パテは多めに盛ります。

初めての私には、すぐ硬化してしまうパテはなかなか一苦労。うまくすき間にも埋まらないし・・・。割れ目の端も、あえて△に削ります。

かたまったらパテを削ります。目をつぶって手で割れ目をなぞり、違和感のないところまで、ひたすら削ります。

これがまた地道な重労働。1時間近く黙々と削ってました。

パテを削るのがこんなにも大変なら、もっとギリギリまでの“盛り”にすればよかったと思ったのですが、先生曰く「初心者はちょっと分厚いぐらいがいいです。削るのが大変だからと、パテを薄くすると失敗してしまうから」とのこと。

先生にも手伝ってもらい、ようやくここまで。割れ目の上の方、パテがちゃんと入っていなかったため、次回ここもやり直しです~

本来であれば(金継ぎ用の接着剤を使えれば)、3時間で終わる金継ぎ。私はパテをつける&削る時間が予定外に多かったので、ここで時間切れに。

次回、表面のパテをもう少しきれいにしてから、とうとう漆を塗る作業に突入です! 

皿を割った時はショックでしたが、金継ぎによって、新たな魅力をもったお皿に生まれ変わりそうで、今から楽しみです! 完成までは次回、またレポートします。

次のブログは、「大好きなまち千駄木・根津の大好きなお店Ⅴ 酒壺しずくさんをご紹介」です。(2022年6月18日更新予定)