琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

大好きなまち千駄木・根津の大好きなお店Ⅴ 酒壺しずくさんをご紹介

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

ドリンクは日本酒とお水だけ、という粋なお店が根津にあります。その名も「日本酒バー 酒壺(しゅこ)しずく」さんです。

店名「酒壺しずく」は、『万葉集』の歌人大伴旅人が詠んだ和歌「中々に 人とあらずは 酒壺に なりてしかも 酒に染みなむ」にちなんでいるのだそう。

“私は酒壺になりたい”(それくらい酒が好きだ!)という内容の和歌。1300年も前の人も、酒に熱い想いがあったんだなと思うとうれしいです。

私はチェーン系列や初めての居酒屋では、あまり日本酒を頼みません。なぜなら、悪酔いするから。でも、しずくなら悪酔いしません。店主が日本各地の酒蔵から厳選して取り寄せているから、どれを頼んでも安心して日本酒を楽しめます。

はじめのころは1.5杯ぐらいしか飲めなかった日本酒も、今では3杯オーダーしないと飲んだ気にならないという・・・このお店に鍛えられました。

赤色のカウンター席が印象的。そして、その店内に展示されているのはアートです。こちらのお店、昼間はLIBRE(リブレ)というギャラリー。夜だけ、日本酒バーに早変わり。でも、アートは展示されたまま。つまり、アートを肴に、おいしい日本酒を楽しめるという特別な空間なのです。

撮影時はコレクションによる常設展示。企画展も随時開催されています。

アートを堪能できるのは、目からだけではありません。こちらでは日本酒をオーダーすると、おちょこを選べるのですが、そのおちょこが作家さんのものばかり。実際に、アートに触れられながらお酒を味わうという、なんとも贅沢な体験ができます!

最近のお気に入りは、この津軽びいどろ。以前、ブログで紹介した「coccia」さんで販売されているおちょこです。自宅にも一つあります♪

カウンター席の座席部分も、実はアート。こちらで毎年企画展をされているアーティストさんが手縫いしたそうで、一脚ずつ絵柄が違っています。

店内奥は3階まで吹き抜けに。ここで一度、琵琶を演奏させていただいたこともあります。声がはるか頭上まで伸びていく響きの良さは、極上の心地でした!

おつまみは、いわゆる“かわきもの”。でも、こちらも、目利き(舌利き?)な店主セレクトの逸品ばかり。

私的大ヒットは、塩海苔。ほかの塩海苔も試すのですが、ここの塩海苔が最高点! ささいな塩梅なんですが、塩のほんのり具合がほかのものと比べて、ほんとに絶妙!

信頼して飲める日本酒、日本各地の絶品おつまみ。カウンター席で店主や常連客とまったり会話。私にとって日本酒の可能性だけではなく、人脈をも広げてくれたお店です。

●酒壺しずく
東京都文京区根津2-29-4
営業時間 19時~24時(月・火曜は休み)

電話 090ー3347ー9472

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(2022年6月25日更新予定)