琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

琵琶をもっと気軽に、身近に☆琵琶ワークショップ開催!

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

9月25日(日)に、琵琶のワークショップを開催することが決まりました!
琵琶を実際に弾いたり、『平家物語』の有名な冒頭「祇園精舎の鐘の声……」のくだりを語ったりしながら、琵琶ともっと気軽に触れてもらいたいと考えています。

会場は、旧平櫛田中(ひらくしでんちゅう)邸アトリエです。
平櫛田中氏は、明治から昭和にかけて近代木彫を発展させた彫刻家。22年の歳月をかけて完成したという代表作《鏡獅子》は、国立劇場に展示されています。彼の旧アトリエ・居宅が谷中にあるのです。

平櫛田中邸が建つ谷中エリアは、明治期に東京美術学校東京藝術大学の前身)が開校したことから、画家や彫刻家が多く住む街に。

大正8(1919)年にまず、アトリエが建てられました。画家の横山大観氏、下村観山氏、木村武山氏ら日本美術院の画家が支援したのだとか。

日中安定した自然光を得るために、北向きの天窓を備えているので、とても明るいです。

高い天井で開放感にあふれ、壁の本棚にはたくさんの参考図書が置かれていたといいます。

その後、大正11年、アトリエのそばに伝統的日本家屋を建て、家族とともに小平に転居する昭和45(1970)年まで暮らしていました。

天気のいい日に、日向ぼっこしながら、ゆったり本でも読んでいたい雰囲気のサンルーム。

建物の内部は普段非公開なのですが、毎月第4日曜に「旧平櫛田中邸を味わう日」と題して一般公開しています。今回のワークショップは、この「味わう日」とコラボという形で実現しました。

ぜひ、この建物の魅力もじっくり味わってみてください。照明など細部までこだわって設えられていて、見どころ満載です。とても静かな場所だから、のんびり寛げます。

今までも時々、演奏会の際、琵琶にちょっと触れてもらう機会を設けていました。皆さん、実際に琵琶をひざに乗せてみると、「こんなに重いんですね」「このバチを糸に当てるのは難しい」などと、演奏を聴くだけでは味わえない体験に興味津々。

今回はワークショップとして、本格的に体験会を実施します、琵琶をもっと身近に感じてもらえるかと思います。

そして! こちらの会場では、11月26日(土)に琵琶演奏会も開催予定です!! 琵琶は、琵琶という弦楽器を用いた語り文芸なのですが、この「語り」という部分にフォーカスを当てた内容を計画中です。追って、ブログで告知したいと思います。

 

●旧平櫛田中邸アトリエ
住所:東京都台東区上野桜木2-20-3

http://taireki.com/hirakushi/

次回のブログは、「10月に小江戸・川越で琵琶演奏会を開催します!」です。江戸情緒の残る埼玉県川越市のとある素敵な建物で演奏会を開催できることになりました。その建物を紹介します。(8月20日更新予定)