こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。
前回に続き、「壇ノ浦の戦い」です。
『平家物語』をとっつきにくくしている要因の一つに、登場人物の名前のわかりにくさが挙げられます。「〇盛」の多いこと! 読み進めるうちに、誰がどれだか・・・。
ちなみに、私は歴史ドラマの配役をもとにイメージを組み立てていきました。
『平家物語』は、2005年のNHK大河ドラマ『義経』を参考にしました。
主演・源義経は、当時・最年少で大河ドラマ主演となった滝沢秀明さんでした。平家一門の棟梁・清盛は渡哲也さん。
では、「壇ノ浦の戦い」の場面で重要となる人物は?
まず、この戦いの大将・平 知盛(清盛の4男)。知勇をかね揃えた武将です。
敗北を悟った知盛は、「見るべきものは見た」と鎧を着こみ、壇の浦の海へと勇ましく沈み込みます。大河ドラマ『義経』では、阿部 寛さんが演じました。
もう一人の剛の者が、平 教経(清盛の甥)。義経の「八艘飛び」エピソードに関わる人物です。
そして清盛死後、平家一門を裏から支えた清盛の妻、仁位尼(平 時子)。
仁位尼は、清盛の孫で天皇となった安徳帝(数え年8歳)を抱きかかえ、「波の下にも都がございます」と声をかけ、ともに壇ノ浦へと身を投げます。
彼女はこの際、都落ちの際に持参した“三種の神器”を持ち、海底へと沈んでいくという勇ましさ。
2005年の大河ドラマで仁位尼を演じたのは、松坂慶子さんでした。
私としては、なかなかの配役だと思っていて、『平家物語』の物語世界を描く際には、彼ら俳優を思い浮かべつつ、各人物像を浮き彫りにしようと心がけています。
次回のブログは、「編集者の端くれ&活版印刷好きにはたまらない! T シャツをゲット」です。もう何度もこのブログで紹介している活字館。
こちらのワークショップについて紹介します!(10月22日更新予定)