こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。
4月22日、第3回目となる琵琶演奏会「薩摩琵琶を通して味わう日本の美しい言葉」@市田邸を開催しました。その模様をいただいたアンケートとともに紹介したいと思います。
1曲目は「羽衣」
静岡県の三保の松原に伝わる「天女の羽衣伝説」をもとにした物語です。
2曲目は波平紀水さんの「川中島」
波平さんは私よりもぐっと声が低く、同じ女性でも語り手によって雰囲気ががらりと変わることを感じて頂けたかな、と思います。
3曲目は「敦盛」
『平家物語』を代表する悲劇です。こちらは『平家物語』原文の一部を紹介。
この演奏会では、琵琶で語る言葉の一部を紹介してから、実際の演奏を聴いて頂くという構成です。ありがたいことに、アンケートではこの流れについての好評を多数いただきました。
「難しい言葉がよく分かりました」「先に分かりやすく解説頂いたので、琵琶を楽しく拝聴できました」「初めてなので、解説を聞いてから琵琶を聴くと分かりやすくなりました」「クラシック音楽ではあまりないので、いい試みだと思います」
今回来て頂いた皆さんのうち半分以上の方が初めて琵琶を見る、聴くのだとか!
「琵琶の音色が身にしみました」「琵琶は音楽と違い、場面の臨場感をあらわしていて素敵でした」というご意見を見た時、琵琶の魅力が伝わったかな、ってちょっと安心しました。
終演後は、質問コーナーやミニ体験会。「琵琶ってこんなに重いんですね」「バチが大きくて、弦にうまく当たらない!」「弾きながら語りもするって大変ですね」などと、実際に琵琶に触れてみて皆さん興味津々。とても楽しく充実した2時間でした。
アンケートでは、「建物の解説もあり、どうして上野にこのような建物があるのか知りました」という嬉しい声も。
来春もまた、この市田邸で4回目の演奏会をします! 次は、どんな美しい言葉の登場する琵琶の物語を紹介しようかな。まだまだ琵琶の世界は奥深いです。
<撮影:土肥祐治>
次回のブログは、「本と活字館のワークショップにみたび参加! 手漉きギルディング和紙の箔でカードをつくってみた」です。このブログでよく紹介する、私の大好きな「本と活字館」のワークショップに、また参加してきました!(5月13日更新予定)