琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

生葉からの藍染を体験してみた☆

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、ヨガインストラクターのゆうこです。普段は書籍の編集者として働いています。

染め物体験、結構好きです。以前、色落ちしてしまったトートバッグを藍染でよみがえらせてみたのですが、染物を完成させるまでの過程には、先人の「絶対にこの植物から染物をしてやる!」という情熱というか、執念を感じて、そのあたりが好きなポイントです。
今回、知り合いのハーブインストラクター@etsuko.seki先生から、生葉から藍染をすると、「夏の薄い青空みたいな色に染まるのよ」と聞き、「ぜひ体験させてください!」と依頼。

生葉からの藍染は7月からの一定期間しかできないというプレミアムもの! 

藍染と言えば紺色をイメージしますが、生葉から藍染すると、こ~んな優しい空の色合いになるんです。

これが生の藍。一見、普通の葉っぱ。色も濃い緑色。茎から一枚ずつ外します。

染めるストールは絹、綿、麻などから選べます。嬉しい大判サイズ! 私は夏っぽく麻を。

あらかじめ、先生が染めやすいように前処理をしてくれているストールを、水に浸しておきます。


藍を細かくちぎって、布の袋に入れます。これを水の中でよーーーーく揉みだして、色素を出します。ひたすら手で押し揉んで、葉の繊維を壊します。

液の色は藍色ではなく、緑色ですね。これが力仕事で大変! まず、ここに先人の執念ならぬ情熱を感じます。

なお、この作業を簡単にするには、ミキサーにかければよし!

ストールを染め液に浸します。ストールが空気に触れないようにしつつ、液の中でよく動かします。

液から引き上げて空気にさらします。空気にさらして酸化発色させます。濃いめの緑色ですね。

再び、染め液に浸し、よく動かして、また空気にさらします。何回かに分けてこの作業を繰り返すことで、少しずつ色を変化させ丁寧に染めていきます。再び、先人の執念ならぬ情熱を感じる瞬間です。

ちょっとずつ、色合いが変わってきた!  こちらは2回目の干し。本当にちょっとずつ青色が深まってきたみたい。

今回は3回、この作業を繰り返します。これが3回目の干し。またさらに、藍色が重なってきました。

これはどちらも麻。右が私が初めて染める麻。左が先生が染め直している麻。繊細な違いが出ています。

これは先生が染めていた綿。右が1回目。左が染め直し。こんなに違うなんて面白い~!

オキシドール水に15分ほどつけて4回ほど水洗いします。またまた、先人の執念ならぬ情熱を感じます。
最後に、タオルドライをして天日干し。自宅に持ち帰ってまた陰干し。

そうして完成! 藍=紺色のような色ではなく、このように淡くて優しい空色に。染め液は濃い緑色なのに不思議です。

ただ染め液に浸すだけではなく、空気にさらして発色させるってあたり、が先人の研究を重ねた結果たどり着いた知恵ですよね。
今後、このような色合いの藍染を見かけたら、「ああ、これは生葉から染めたんですね」としたり顔で言えます。言ってみたい。

冷房が弱い私は外出時に薄手のストールをいつも持ち歩いています。今後はこの子と。楽しみです~♪ 自分で染めたストールだから、本当に愛着があります。

ちなみに、時が経ってから染め直すこともでき、染め直すとまた色合いが深まってくるみたいです。今回のを染め直すも楽しみ。また新しく染めて比べてみるも楽しみ。

貴重でわくわく楽しい体験を教えてくれた先生、ありがとうございました! ぜひ他の植物の染物体験もやってみたいです~。

次回のブログは、「最近買ってみた本のタワーから自分を分析してみた」です。(8月17日更新予定)