こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、ヨガインストラクターのゆうこです。"まちの編集ライター”としても働いています。
今回は、最近読んだ本を紹介しようと思います!

📕沢木耕太郎『暦のしずく』(朝日新聞出版)
沢木さんが初めて手掛けた時代小説。江戸中期、実在の講釈師・馬場文耕(ばばぶんこう)をモデルにしています。ときの徳川幕府を批判し、最終的に「打首獄門」の処刑となった人物です。
沢木さんは、文耕が日本の芸能史でただ一人、獄門に処せられた人物であるから興味を持ったとのこと。その一文に惹かれて、私も手に取りました。
文耕は、はじめこそ歴史ものを講談しますが、時事ネタを取り上げた時のお客さんの反応の違いに感じるものがあり、その時代の出来事や事件を話すようになります。それが、時の将軍の話題に及ぶこともあり、また、同時代の庶民、弱き者に寄り添う語りに変化していきます。
やがて文耕は、自分の講釈の在り方はこうである、と実感するようになる。それが、時の権力者から反感を買う。文耕はついに命さえ惜しくないと思う。
薩摩琵琶も語り。何のために、誰にために語るのか―考えさせられました
折しも「福田村事件」という千葉で起こった事件(100年前ですが)を材にとった新作琵琶語りをつくりたいと考えていたので、胸に響くものを感じました。
ということで、今回1冊目に紹介しました。
📗司馬遼太郎『世に棲む日日』
秋の演奏会に向けて、幕末、とくに、井伊直弼と吉田松陰を調べています。こういう際に、歴史小説をよく読むのですが(エンターテインメント性を考慮して)、司馬遼太郎はやっぱり面白いですね!
長州藩がなにゆえ、あのような倒幕ということをしでかす藩になったのか。ということを松陰という思想、高杉晋作という革命家を軸に描き出しています。
印象的な言葉が「浮世の直(あたい)三銭」。晋作の詩にもとづいています。
祖神開闢幾千年
億萬心魂散作煙
愚者英雄倶白骨
真乎浮世直三銭
この世(人の価値も)の値段はせいぜい三銭といったところだな。という意味合い。
26歳という若さで肺結核により亡くなる直前に詠まれたものです。
ただ革命を起こすためだけに生まれたかのような破天荒人生で、避けがたい死が迫っていることも分かっている時、革命を起こした後の世を見ることができないと知った時に詠んだ詩…。
この言葉を見た時、何とも言えない、言い表せない感情でした。辞世の句とされる「おもしろきこともなき世をおもしろく」もいいですが、こちらのほうがインパクト大大大でしたね。
幕末という時代はほんとに、難しいです。一言で表せない思想があり、どういう言葉で説明するか、どんな風に感情を表現するか、困難を極めます。
でも、幕末明治は日本人として、一人一人がちゃんと見つめておくべき時代です。
今回紹介した本は、薩摩琵琶奏者としての道に灯りをともすようなものでした📚
次回のブログは、「ドキドキ💓土器を初めてつくってみた!」です。(7月18日更新予定)










































年々暑さがハンパなくなり、熱さ?になってます。でも、それは仕方ない! 季節に合わせて、自分の体をいたわる、大切にする時間をヨガで設けられたら👐




