琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

琵琶の演奏会場におすすめと聞いた「あの建物」を見に、小田原まで行ってみた♪

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、ヨガインストラクターのゆうこです。普段は書籍の編集者として働いています。

東京、埼玉、千葉といろいろなところで琵琶の演奏会をさせて頂いていますが、「神奈川にもおすすめの建物があるよ」と前々からオススメされていた場所があります。

その建物はこちら! 神奈川県小田原市にある「三淵邸・甘柑荘」です。

今のNHK朝ドラ『虎に翼』を見ている方なら、ピンとくるかも!

ヒロインのモデル、三淵嘉子ゆかりの地です。

箱根登山鉄道箱根板橋駅から徒歩5分ほどのところに建つ、数寄屋家屋。1930年代の建築だそうです。

こちらは初代最高裁判所長官三淵忠彦(1880~1950)が昭和初期に別荘として建て、晩年を過ごした邸宅です。
三淵嘉子は日本初の女性弁護士、後には女性として初めて裁判所長になった方。その再婚相手が、忠彦の長男で裁判官の三淵乾太郎でした。

二人は単身赴任が多くて別居生活が長く、乾太郎の義母・静が住むこの甘柑荘が夫婦・家族の集合場所だったみたいです。

ずっとイベント開催時のみ公開だったため、なかなか見学に行けなかったのですが、朝ドラ放映にともなって定期公開が始まりました。

茶室の照明器具を見上げたら…。素敵な灯りの光が天井に! あえて、こういう効果を狙った照明とのことで粋です。

廊下に組み込まれた本棚。こういうスタイルの本棚があったか!

玄関から続く土間の床には杉丸太を敷き詰めてあり、なんだか温かみを感じます。 

嘉子は引退後、ここでのんびり暮らす予定で、畑だった庭に梅、みかん、夏みかんなどの果樹を植えたのだとか。

今も花木や紅葉、みかん、夏みかん檸檬、金柑、梅が植えられています。

周辺には古き良き建物、文化人の過ごした邸宅・別荘がたくさん残されていて、歴史散策も楽しそうです。

その一つ。道中で見つけたのは、いかにも!なめらかで美味しそうな「とうふ」の看板~

もとは豆腐屋、今は小田原の紅茶屋「こゆるぎ紅茶 如春園」のカフェ「TEA FACTORY 如春園」です。まさか、ここでこんなにおいしい南インドの本格カレーを味わえるなんて!

外観も味がありますが、室内も素敵。ゆっくりお茶できますよ。

カレー3種&豊富な副菜+ 如春園のお茶で炊いたご飯! とっても豪華なミールス。インドの国そのものみたいなカラフルさ☆彡

紅茶の美味しさは言うまでもない! 小田原周辺の茶畑で作っている「こゆるぎ紅茶」や、ほうじ紅茶などがあります。

紅茶工房も併設していて、ワークショップも開催しているみたい。

小田原城のほうにも、いろいろ楽しいスポットがたくさん。このように歴史ある建物が多い街で琵琶演奏会はピッタリ。神奈川ゆかりの琵琶曲もありますから、前向きに検討してゆきたいと思います!

●「三淵邸・甘柑荘」
https://www.kankan-sou.com/
神奈川県小田原市板橋 822
アクセス:箱根登山鉄道箱根板橋駅から徒歩 5 分
公開日:金・日曜日11:00~15:00(最終入場は14:30)
建物・庭の維持寄付金:500円~

●「TEA FACTORY 如春園」
https://www.joshunen.jp/

次回のブログは、「7月14日開催「琵琶と蕎麦を楽しむ会」@銀座sasuga琳のレポート☆」です。(7月20日更新予定)