こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、ヨガインストラクターのゆうこです。普段は書籍の編集者として働いています。
新年1月11日、錦心流琵琶定例演奏会にて「黒田武士」を予定しているので、「黒田武士」の舞台を見ておきたい!と思い立って、京都・伏見に行ってきました。
黒田武士こと森(母里とも)但馬は、福岡は黒田家の武将。文禄5(1596)年の正月、森は伏見城下町の大名・福島正則の屋敷まで使いに出されます。ここでの宴の出来事が「黒田武士」の物語。大酒呑みによって、豊臣秀吉から正則に贈られた名槍「日本号」を手に入れるという、とっても痛快な話です。
福島の屋敷は、現・京都市伏見区桃山福島太夫あたりにあったとのこと。
御香宮(ごこうのみや)神社は平安時代、境内から香りのよい水が湧き出たという由来から名付けられた神社。伏見のあちこちに、名水スポットがあります。
そして。伏見と言えば、兵庫の灘と並び、古代からお酒の町・酒どころとして有名。
「黒田武士」の物語にならい?、日本酒の蔵巡りをしました。
伏見と言えば、もうひとつ、寺田屋騒動などの「寺田屋」が有名。
よくよく考えたら・・・寺田屋以外にも幕末の史跡がたくさんあるんです! 「鳥羽・伏見の戦い」の舞台ですから。
そして、対する旧幕府軍や新撰組(約3000名)は、南の伏見奉行所に布陣(今は奉行所跡があるだけ)。その距離、徒歩10分もないのです。この距離感でにらみ合い、やがて兵火を交わしたと思うと・・・・・・、戦争というものを体験したことのない身にとって、急に戦争の生々しさが感じられました。さぞかし、伏見の住民は戦々恐々だったでしょう!
このほか、土佐藩邸跡、長州藩邸跡、長州藩邸跡もあり、こんな近距離に集まっていたのかと! その緊張感たるや!と思いました。約160年前の幕末・明治の動乱が、少し眼前に迫ってきた・・・そんな旅でした。
◆ 錦心流琵琶定例演奏会 1月演奏会 ◆
日時 :2025年1月11日(土) 【開場】12:30 【開演】13:00
会場 :小原流会館地下2階「エスパス」
【住所】東京都港区南青山5-7-17小原流会館 地下2階
【アクセス】 銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅徒歩5分 (B1・B3出口が便利です)
入場料:【前売券】 700円 【当日券】1,000円
次回のブログは、「11月23日開催「第4回 薩摩琵琶を通して味わう日本の美しい言葉」レポート」です。(12月21日更新予定)