琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

平家一門終焉の地・壇ノ浦を初めて訪れる

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

源平合戦最後の戦いを描いた「壇ノ浦の戦い」を稽古した際、壇の浦を実際に見に行かなくては!と思っていました。春の出来事なので、この春、初めて行ってきました。

壇ノ浦は山口県下関市関門海峡にあります。

壇ノ浦の戦い」の古戦場である「みもすそ川公園」には、すぐ近くに本州と九州をつなぐ関門橋がかかっています。

公園には、平知盛がいかりを担ぐ姿と源義経が「八艘飛び」をしている姿の像も。

ここは、関門海峡の幅が最も狭くなり、潮の流れも激しくなる「早鞆の瀬戸(はやとものせと)」と言われている場所なのだだそう。

向こうには、福岡県の門司もよく見えます。本当に、近い!

関門海峡を目の前に見て、なんて幅が狭く、潮の流れがはやいんだろうって驚きました。潮の流れが1日に4回も変わる、世界にもまれな海峡とのこと。

平家一門終焉の地・彦島も見えます。次から次へと、大型の貨物船が通るんです!一日500隻以上もの船舶が通過するのだとか!

平家一門が敗れた一因に、潮の流れの反転もありましたが、それがよく分かる気がしました。

目の前に、源平の船が並び、赤・白旗がなびいている景色を思い浮かべてみました。

岩礁や暗礁も多く複雑な海峡であることから、今も海峡を通過する船舶は水先案内人(パイロット)の同乗が義務づけられているそうです。

そもそも関門海峡は古代から、歴史の舞台でした。神功皇后ゆかりの地であり、幕末には黒船が訪れた海峡。みもすそ公園には、幕末の攘夷戦(馬関戦争)で外国船に砲撃した砲台跡もあり、長州砲の原寸大レプリカが並んでいます。

ちなみに、宮本武蔵佐々木小次郎が決戦した巌流島も、下関からフェリーで行くことができます。

安徳天皇をまつる赤間神宮へもお参り。

安徳天皇の生母が、安徳天皇二位尼が竜宮城にいる夢を見たことから竜宮造りになっているそうです。

赤間神宮の前身は、耳なし芳一」の舞台となった阿弥陀寺

耳なし芳一のお堂も境内にあり、その近くには、平家一門を祀った「七盛塚」もあります。

関門海峡に向かって建つ赤間神宮

平知盛をはじめとする平家一門、二位尼に抱かれたわずか8歳の安徳天皇は、この壇ノ浦に入水し沈んでいった。今もこの地に眠る。そんなことを思いながら、この潮の流れのはやい海峡を眺めていました。

次回のブログは、「宮島・厳島神社へお参り 平清盛はやっぱり天才だった!」です。山口県壇ノ浦まで来たのなら、広島の宮島へも行かねば!と思い、厳島神社にも寄りました(4月15日更新予定)。