琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

「薩摩琵琶を通して味わう 日本の美しい言葉」レポート②夕の部

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

先週は、薩摩琵琶演奏会「薩摩琵琶を通して味わう 日本の美しい言葉」の13時スタートの回をレポートいたしました。今回は17時開演、夕の部についてです。

陽が落ちると、緑でいっぱいの庭もたちまち漆黒に包まれ、グンと静かな雰囲気に様変わりします。頂いたアンケートには、会場がとても素敵!という声がたくさん寄せられました。昼・夜、どちらの風景も見てみたい、と。

一曲目「黒田武士」です。

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「酒は呑め呑め~」の「黒田節(筑前今様)」を語る際、知っている方は一緒に調子を取ったり、ニコニコしたり…とてもうれしかったです。

二曲目は「蓬莱山」。武器も久しく使われないほどの平和な理想郷を描いた一曲。そんな時代が訪れてほしいものです。

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演奏の合間には、琵琶がどのような木でどのように作られているのか、といった紹介も。

三曲目は、友情出演いただいた冨田露水さんによる「五条橋」です。薩摩琵琶はもともと武士のたしなみだったため、男性が担い手でした。

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「五条橋」のような、刀を交えるシーンが登場する物語には、男性の低い声・琵琶の低い響きが似合います。

最後は「雪晴れ」でした。

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吉良邸のあった両国から、浅野内匠頭赤穂義士が眠る高輪の泉岳寺までを、私が実際に歩いた時のことを話したのですが(実際に赤穂義士が討ち入り後、歩いた道です)、それがとても好評でした。

大好きなカフェやショップでは演奏会のチラシを置いてもらったり、当日会場に来れないという方からは温かいメッセージや贈り物を頂いたり、開催までには母にZOOMでリハーサルにつき合ってもらったり。本当に多くの人に支えられ、2回目の演奏会も2回とも無事終演を迎えられました。

次は、どの“日本の美しい言葉”を皆さんにご紹介しようかなと、もう今からあれこれ考えています。来春の3回目開催を目指して!

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撮影すべて:土肥裕司

 

次のブログは、「“何をしない”をしに、静岡までちょっと足をのばして」です。
新茶のシーズンです。日本有数のお茶処、静岡県富士市にある完全貸切の絶景ティーテラスを紹介したいと思います。
(2022年4月16日更新予定)