こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、ヨガインストラクターのゆうこです。普段は書籍の編集者として働いています。
今回は、3月20日の琵琶演奏のレポートです。3月20~24日、川越の氷川神社 旭舎文庫にて「和紙と花ー東秩村にときめく」が開催されました。“埼玉県唯一の村”と呼ばれる東秩父村の魅力を、名産の和紙などを通じて知ってもらおうというイベントです。
なぜ、和紙の展示で薩摩琵琶の演奏を?
河東先生は東秩父村の和紙を愛用されています。以前、河東先生と東秩父村の方々とお話しすることがあり、その場で、この作品について教えて頂いたのですが・・・。
「虎嘯」とは、「虎嘯(うそぶ)く」ということ。なんと、ちょうどその時に稽古をしていた「川中島」で同じ言葉が登場するのです!
「龍吟虎嘯」という言葉があり、これは禅語がもとになっているそうですす。
「龍が鳴けば雲が起こり、虎が吠えれば風が生まれる」。力のあるものが一度声を上げれば、自然もそれに従う。つまり、英雄が一度行動を起こせば、周りの人も動く。
よく「越後の龍」「甲斐の虎」と、たとえられますよね。上杉謙信と武田信玄、戦国時代の最強とうたわれた二人の武将です。そう、「川中島」はいうまでもなく「川中島の戦い」を語るもの。
河東先生曰く、この言葉にピンときてしたためたとのこと。一気に書き上げたそうです!ちなみに、対となる「龍吟」の作品もあるのだとか。
旭舎文庫で東秩父村の和紙を紹介するイベントを開催する際、河東先生の「虎嘯」作品を展示すると伺い、「ぜひ、川中島の琵琶演奏をさせてください!」と申し出ました。
撮影すべて:土肥祐治
次回のブログは、「5月25日 東京・あきる野市にあるギャラリーで琵琶演奏会開催!」です。また新しい縁がつながり、琵琶演奏会を開くことになりました♪ 会場の「クラフトサロン縁」さんを紹介します。(4月20日更新予定)