こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。
4月20日(土)、東松戸の旧齋藤邸で開催する演奏会「古民家で聴く薩摩琵琶」では、3曲予定しています。
私、中尾掌水の「白虎隊」(「白虎隊」の魅力紹介はこちらから)、波平紀水さんの「船弁慶」、そして「掛け合い 川中島」です。
琵琶は基本的に、1人で語り琵琶を弾きます。そんななか、2人で語り琵琶を弾き合う「掛け合い」というスタイルもあります。それを今回、「川中島」で挑戦します。
琵琶の「川中島」はその名の通り、川中島の戦い、とくに「両雄一騎打ち」の場面を物語るもので、上杉謙信と武田信玄の両雄が登場します。掛け合いは、このように主人公が2人登場する物語にピッタリのスタイルなのです。
川中島の戦いは、戦国時代、信玄と謙信が長野の川中島で、北信濃の領有をめぐり対戦した合戦の総称。
頼山陽作の有名な詩吟も登場します。
「鞭声粛粛 夜河を過る 曉に見る千兵の 大牙を擁するを 遺恨十年一剣を磨く 流星光底 長蛇を逸す」
〈意味合い〉上杉謙信軍は鞭の音もたてないように静かに、夜に乗じて千曲川を渡った。武田信玄軍は明け方、霧の晴れ間に、上杉の数千の大軍が大将旗を中心に守りながら、迫ってくるのを見た。
しかし、まことに残念なことには、この十数年来、謙信は信玄を討つために、一剣を磨きに磨いてきたのに、打ち下ろす刀光一閃[流星光底]の下に、強敵[長蛇]・信玄を取り逃がしてしまったことだ。
ぜひ、琵琶で、謙信が信玄に迫る「川中島の戦い」をお楽しみください。
なお、この「川中島」、縁を頂いて、3月21日(水・祝)、川越の氷川神社 旭舎文庫のイベント「和紙と花 ~東秩父村にときめく5日間~」で演奏いたします。
こちらは予約不要・入場無料ですので、お気軽にお越しください♪
次回のブログは、「3月9日開催「薩摩琵琶を通して味わう日本の美しい言葉 in 川越メル珈琲」レポート どうしよう、たまらなく面白い!」です。(3月23日更新予定)