琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

年に一度の箱根旅で英気を養う

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

去年10月、養生館はるのひかり」という箱根湯本温泉の宿に宿泊しました。そして、今年も11月2~6日にまたお世話になりました。

もともとは、とある方の茶室を配した別邸だったそう。竹藪の中の茶室一棟が温泉宿のはじまりで、今は全14室の小さな宿です。

なぜこの宿を選んだのかというと、「一人専用の部屋」があるから。しかし、ビジネスホテルのシングルとはまったく違います!
和室十畳の、この広々とした客室! 美しい箱根の山を前にしたリクライニングチェア。

ビジネスホテルのシングルルームはとても居心地が悪く、長居する気にはなれませんが、こちらは真逆。むしろ籠りたくなるんです。

そう、「籠ること」を旅の目的として推奨するのが、こちらのお宿。HPには「観光や商用目的での利用はご遠慮ください」とあります。

基本的に、連泊が前提となっています。一泊だけ宿泊して、翌朝あわただしく出かけて行くのではなく、むしろ日中も部屋に籠っていていい。そんなお宿なのです。

旅行すると、ついあちこち観光スポットを巡り歩いてしまいますが、こういう旅をすると、時間を有意義に使えているなって充実感があります。

小さな書斎に、Wifiもあるので、仕事もできます。「何もしない」と言っても、仕事や稽古はしていました。

でも、紅葉に染まりつつある山を眺めながらの仕事はまったく苦にならないし、箱根湯本駅まで散歩するのも、よい気分転換!

散歩から帰ってきたら、温泉と体によい食事が待っている! 

館内には小さな図書室も。いすの座り心地よし!眺めよし! で読書が進みます。

館内や客室内に飾られた民芸風のアート。宿の柔らかい雰囲気になじんでいます。そして、お香も焚かれていて和らぎます。

いろいろと手作りしている食事。貝原益軒の『養生訓』の言葉が館内に飾られていて、「腹八分」などの教えはヨガにも通じているのです。

酵素ドリンク、藁苞納豆、果実酒、果実シロップ、豆腐、梅干し、漬物、ふりかけ、ごま塩、ドレッシング、味噌だれ、ハーブ……本当に何でも自家製! 写真は納豆です。

「何もしない」をする旅。そんな旅を、一年間がんばった自分にプレゼントするのも悪くない。毎年、この宿に来よう。そのために仕事しよう。今回はそんなお宿を紹介しました。

次回のブログは、「箱根街道の赤穂義士ゆかりの甘酒茶屋へ」です。年に一度の箱根旅、もう少し紹介したいと思います。(11月19日更新予定)