琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

文字!フォント!の可能性を存分に味わい尽くす「もじ イメージ Graphic 展」を観てきました

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

前回のブログでは、「3」のいろいろなフォントを、シルクスクリーン印刷でトートバッグに印刷するワークショップに興奮しましたが、今回もまたフォントにワクワクドキドキしてきました!

21_21 DESIGN SIGHTで3/10まで開催中の「もじ イメージ Graphic 展」です。
漢字あり仮名あり、縦でも横でも書字するスタイル、といった日本のグラフィック文化の多様性を楽しめる展示です。文字はイメージでもあり、表現であるという豊かさに気づかせてくれました。

ポスターやCDジャケット、看板、出版物など様々なグラフィックアートがあったんですが、とくに私が「ワーーーキャーーーー」と一人大興奮していたのがこちら。

水戸部 功さん、寄藤文平さん、名久井直子さんといった人気ブックデザイナー3人の書籍をずらりと一堂に並べています。



本のカバーに、写真やイラストといった目を引くビジュアルを使わなくても、色数をたくさん使わなくても、文字だけでもこんなに雄弁に語るのか! 文字の奥深さをこんなに感じさせてくれるのか! とっても嬉しくなりました。

もう私が余計なことを言わなくても、写真を見れば、一目瞭然ですね。今回は写真多めでいきます!

とくに水戸部 功さんの手がけた本は、文字だけで勝負! 

色数も極限まで抑えてと、こんなにもシンプルなのに、訴える力の強さ。惚れ惚れしました。

寄藤文平さんは、JT広告「大人たばこ養成講座」シリーズなども手掛けた方。

文字=デザインと感じます。一目見ただけで、つい手に取ってしまう親しみやすさ。それは、本にとって理想ですね。

そして、名久井直子さん。

美しすぎる装丁って、中身から乖離しがちで、あまり好きではないのですが、この方の装丁は控えめな美しさで、そっと視界に入ってくる感じ。

声高に主張しすぎていないのに、キラキラ輝いているみたい。だから、本屋で見かけてやっぱり目に留まるのです。

本の中身を作った人へのリスペクトを感じます。とくに、この『銀河鉄道の夜』、素晴らしいですね!

こうやって、優れた表紙を一堂に眺めるのは、至福の時間でした。手に取って触りたかった~~。

街て見かけるいろいろなフォント。「えー、なにこのフォント!?」とフォント観察散歩も大好きです。

◎21_21 DESIGN SIGHT「もじ イメージ Graphic 展」
2024年3月10日(日)まで開催

https://www.2121designsight.jp/program/graphic/

次回のブログは、「千葉にて琵琶演奏会♪ 松戸市にある築100年の古民家、旧斎藤邸での琵琶演奏会情報、オープン」です。(3月2日更新予定)