琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

3月31日、朗読発表会に出演します! 兄姉に降りかかる理不尽を描いた「ウミサチヒコ ヤマサチヒコ」に挑戦☆

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

琵琶の語りを深めるために、朗読の稽古もはじめて早3年目。毎年3月に調布市文化会館の映像シアターにて、朗読の発表会が行われています。
去年初めて参加して、今年2回目!参加します。

今年の朗読作品は、松谷みよ子さんの『日本の神話』

川越の書店「つまづく本屋ホォル」で見かけて、まず表紙に惹かれ、手に取った本です。ひとつひとつのエピソードに分かれて短編になっているので、「これは朗読に使えそう!」と思いました。

実際に読んでみて、読みやすいこと! 
松谷みよ子さんといえば、絵本や児童文学の大家です。この書籍も子ども向けに書かれたものですが、分かりやすい言葉や表現で、日本の神話をコンパクトに知ることができます。

私がセレクトしたのは「ウミサチヒコ ヤマサチヒコ」。3人兄弟の兄と末っ子の物語で、「浦島太郎」のもとになったと言われています。

なぜ、このエピソードを選んだかと言えば、「兄姉に降りかかる理不尽さが描かれている」から。
私は4人兄弟の長女なのですが、昔からよく「理不尽な目に遭っています」。

長男長女の方には「ある!ある!」と分かってもらえると思うのですが、例えば、「弟・妹が怒られないのに、兄・姉が怒られる」「弟・妹の代わりに兄・姉が非難される」…という感じのこと。

神話の時代から、兄姉が理不尽な目に遭うなら、現代の姉である私が理不尽な目に遭うのも仕方ないかー。だから、このエピソードがなんとなく好きなのです。

ヤマサチヒコは海底の宮殿を訪れ、トヨタマヒメと結婚します。その3年後、陸地へ帰ってくるのですが、朗読はここまで語る予定です。

こういった日本の神話は義務教育で習いません。しかし、自分の国の神話は知るべき、大切なこと。幼い頃に、このような本で、日本の神話を知っておきたかったなって思いました。

去年は別役実さんの短編に琵琶の音色をおり交ぜましたが、今回は語りオンリー。しかし、いつかこの作品にも琵琶の音色を重ねてみたいと思います。

朗読発表会は入場無料です。お近くの方、ご興味ある方はぜひ♪

朗読は語りだけで物語世界を描く、非常に難易度の高い究極の芸。
同じ作品でも、語り手によって描かれる世界観や人物像はまったく異なります。それがとっても面白く、難しく、一度にたくさんの朗読を聴けるのはとても勉強になります。

●「第六回 春の朗読試演会」
日時:3月31日(日)12時開演、16時終演予定
会場:調布市文化会館たづくり 8階 映像シアター
入場料:無料

次回のブログは、「千葉にて琵琶演奏会♪ 松戸市にある築100年の古民家、旧斎藤邸での琵琶演奏会情報、オープン」です。(3月9日更新予