琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

琵琶を持つ女神・弁財天様はインドから

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

明けましておめでとうございます。今年もこのブログ、ご高覧頂けましたら嬉しいです。
初回は新春らしく、琵琶の神様とヨガの神様を紹介します。
どちらもインドにゆかりがあるのです(またインドです!)。

まず琵琶の神様。琵琶を持った神様は、七福神の一柱・弁財天です。前回のブログでも紹介したように、楽琵琶という琵琶を弾く姿で描かれます。楽器を手にしていることから、芸事向上の神様としても有名です。「銭洗い弁財天」にみられるように、金運も司っています。

この弁財天様、インド・ヒンドゥー教サラスヴァティー様という女神が由来です。写真からもわかる通り、弦楽器を手にしているのです。この弦楽器はインドのもので、ヴィーナといいます。この女神もまた、芸術や音楽、学問を司っています。

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サラスヴァティー様は、もともとは川の女神で、水を司ることから豊穣の女神として崇められました。

次はヨガの神様です。ヨガはインド発祥ですから、もちろんインド生まれの神様です。シヴァという名の最高神男神が、ヨガを創出したとされています。たくさんいらっしゃるインドの神様の中でも大人気です。

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シヴァはこのような姿で描かれます。破壊と創造を司る荒々しい性格で、日本では、不動明王や大黒天になりました。

シヴァには、踊りの神「ナタラージャ」という側面があります。「ナタラージャ・アーサナ」というヨガのポーズがあるのですが、これは「踊るシヴァのポーズ」といわれています。

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この“踊るシヴァ”がこの世界を支えていると言われ、「ナタラージャ・アーサナ」は片足で立つバランスのポーズです。

琵琶&ヨガの神様がインドルーツと知ると、ますますインドが好きになりました。ヒンドゥー教は日本の「八百万の神」と同じようにたくさんの神様がいて、今もリアルに人々の生活と結びついています(インドに行けば、あちこちに神様の像が!)。インドの神様もすんなり受け入れられるのも、日本で生まれ育ったことが関係しているのかもしれません。

次のブログは、「谷中の古民家で琵琶演奏会を開催します!」です。
(2022年1月15日更新予定)