琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

長野県へ“ほろ酔い”旅(琵琶の営業もしてきました!)

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

6月29日(水)から7月1日(金)にかけて、長野県へ旅してきました。
お酒好きな先輩編集者が、上諏訪の5蔵巡りに誘ってくださり、さらには、その上諏訪のあるところに、“琵琶演奏したら、きっと雰囲気がいい!”という場所があるとのことで、では!見に行ってみよう(ついでに、日本酒を飲みに行こう!)と思いたち、決行です。

甲州街道に並ぶ5つの蔵で、それぞれ定番&季節の日本酒を飲み比べできるんです。
もともと上諏訪には13の酒蔵やみそ蔵、染物屋があったそうです。今も5つの酒蔵では、豊かな霧ヶ峰系伏流水を使い、それぞれの個性をいかした日本酒づくりを続けています。

コロナ禍では、試飲しながらの蔵巡りが中止されていましたが、ようやく復活!

こちらの「横笛」という酒蔵。横笛とは、平清盛の娘・建礼門院に仕えた官女のこと。そう、平家物語ゆかりの女性の名前を冠した酒蔵なんです。横笛は平重盛に仕えた若武者・滝口入道との悲恋で知られています。

琵琶を始めてから、とくに日本史が好きになったのですが、日本各地を旅して、こういったエピソードに出会うと、テンションが上がります。

隣には、「横笛」創業者のコレクションを所蔵する伊東近代美術館があり、画家・伊東深水氏や彫刻家・平櫛田中氏らの作品が季節ごとに展示されています。
建物は、大正時代の古民家やみそ蔵をリノベーションしてつくられたもの。天井が高く開放感あふれる展示室では、演奏会などのイベントも開催されていたそうです。ここが、先輩編集者が琵琶演奏にいいのでは!とおすすめする場所でした。館の方と少しお話もできました。実現するといいな。

なんとこの秋、もしかしたら、田中氏に関連のある場所で演奏会を開けるかもしれないので、縁を感じました。そして、深水という字、最後に「水」がついています。私も雅号「掌水」ということで、「水」を頂いています。ここにも、不思議な縁を感じました。

日本酒とひと口に言っても、本当に味わいがまったく違う! ほろ酔いになりながら、風情ある町を散策……至福のひと時です。

日本酒以外にもクラフトビールあり、米焼酎あり、梅酒あり(暑い夏にピッタリ!)……アイスやお菓子、ラー油やジャム、手ぬぐい、バッグもあり……それぞれ工夫を凝らしています。

上諏訪駅から歩き始めて、まずは、こちらの舞姫からスタート。5蔵巡りのスタンプカードとグラスを頂けます。  

クラフトビールもつくっていて、試飲できる麗人。

昔ながらの小さな造り酒屋である本金。こういう店構え、落ち着きます。

世界にもファンの多い真澄。店内もモダンでおしゃれ!

晩餐のお店でも五蔵巡り! 写真の野沢菜の天ぷら、揚げ具合が絶妙でサイコー- 長野は食べ物もおいしいから大好き!!

おしゃれな雑貨を扱うカフェや、一日中くつろぎたくなるブックカフェ(写真は楽茶というお店)などもあるんです♪

最後は、早朝の諏訪湖(朝散歩が気持ちよかった!)。

湖上の彫像は浄瑠璃『本朝廿四孝』に登場する八重垣姫。上杉謙信の娘で、舅は武田信玄という設定。婚約者・武田勝頼のために兜を持ちだし諏訪湖を渡るという話です。

琵琶につながる歴史に触れ、豊かな自然の恵みによる酒と食べ物に舌鼓をうち、長野旅の1泊目が更けていきました。次のブログは、「ご開帳の熱冷めやらぬ善光寺へ 心機一転をお参り」です。(2022年7月16日更新予定)