琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

10/21開催「第2回 氷川神社 旭舎文庫 薩摩琵琶演奏会」レポート② 歴史とともにあった琵琶

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

10月21日(土)「第2回 氷川神社 旭舎文庫 薩摩琵琶演奏会」無事終了!「琵琶がなければ、歴史が変わっていたかも」をテーマに、歴史の転換点に関わった琵琶を紹介しました。

川越の人たちが歴史や文化にとても感心の強いことから、このようなテーマを設けました。

一曲目は「蓬莱山」
国歌「君が代」の元となった「蓬莱山」は、薩摩琵琶の故郷・薩摩藩で藩主から下々の民衆まで長らく愛されてきた琵琶歌なのです。君が代」の由来を知った時、とても誇りに感じました。だから、紹介したかった!

アンケートでも、「君が代の歌詞の由来とても興味深かったです」「国歌のもとになったという話、初めて知りました」というご意見を頂きました。

二曲目は、勝海舟西郷隆盛の死を悼んで作詞した琵琶歌「城山」。
日本史の大転換となった薩長同盟が実は、表向き「薩摩琵琶演奏会」という名目で行われたエピソードを紹介。私も大好きな「教科書には載ってない興味深い話」。これも紹介できてよかった!
「城山は力作ですね」「歴史上の登場人物のエピソードが親しみやすいです」「琵琶と日本の歴史、いろいろかかわりあっているんですね。深いですね」というご意見を頂きました。

解説パートでは、琵琶そのものについても紹介。「楽器の説明があり、勉強になりました」「薩摩琵琶の特色がよく理解できました」「職人さんもごく少数とか。本当に貴重なものだと思いました」と、琵琶そのものの話にも皆様、熱心に耳を傾けてくださいました!

琵琶演奏だけではなく、どのような話をすれば楽しんでもらえるか、私なりに調べて話しているのですが・・・、

「解説もとても分かりやすい」「演題の成り立ちもよく分かり、解説を聞くのも楽しみです」というご意見を頂けると、やった!って心の中でガッツポーズしてます。

その他のご意見も紹介します。

「いつも勉強になります。当時の思いが演奏から伝わるようです」「語りからの演奏、大変と思いましたが、琵琶のもの悲しい音、すばらしかったです」…本当に恐縮です。

「薩摩琵琶の力強さを感じました」「歌う時の声の力強さに感動しました」「とてもきれいで力強い音でした」…薩摩琵琶はもともと男性(武士)が担い手。低い声がなかなか出せず、苦心してきましたが、これからも低音トレーニングがんばれそうです!

「はじめて琵琶を聴きました。心が洗われるような音色でした」「季節にピッタリの琵琶の音色に、日本人の心を改めて感じました」「歌も色彩を感じられる声でした」「腹の奥からの発声の音量、素晴らしく、落ち着きました」「琵琶を初めて聞きました。心にひびいてよかったです」…そう仰って頂けるのが何よりの励みです。

よく来て頂ける方からは、「音を聞いたとき、前と違うなと思いましたが、琵琶を変えたのですね」と鋭いご意見も! そう、夏に縁あって私のところへ来てくれた新しい琵琶なのです♪

「空間が異空間に感じました」「素敵な場所ですね」「初めての川越、観光も目一杯楽しみました」と旭舎文庫や川越へのコメントも。

琵琶演奏をきっかけに、この空間の魅力を、川越の魅力を、少しでも一人でも多くの人へ伝えることができたら、望外の喜びです。

今年も許可下さった氷川神社の山田宮司様、会場の小松様・金子様・日向様、撮影担当の土肥様、受付担当の稲様、私が演奏に専念できるよう、お客様が楽しめるよう、いつも細かいところまで丁寧なサポートありがとうございます! 稽古頂いた古澤先生。リハーサルに付き合ってくれた母。打ち上げで美味しいご飯とお酒を提供してくれたGallery&Cafe平蔵。いつも心よくチラシを置いてくださる川越のショップの皆様。
そして、時間を作って足を運んでくださったお客様。
皆様がいてこそこの演奏会ができました。私一人では何もできません。

来年も、これからもずっと、川越で琵琶の魅力を伝えていくことができたら本当に嬉しい!そのために、琵琶の練習はもちろん、解説内容もしっかり勉強して参ります。

ありがとうございました。

撮影:土肥祐治

次回のブログは、「今年も箱根の温泉湯治宿にこもって養生してきました」です。(11月18日更新予定)