琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

千葉県にもあった!羽衣伝説

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

琵琶曲に「羽衣」があることは以前のブログでも紹介しました。

琵琶の名曲紹介~「羽衣」ってどんな物語?~ - 琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

この琵琶「羽衣」は謡曲「羽衣」を参考としていますが、謡曲の「羽衣」の舞台は静岡県三保の松原です。海岸に広がる松の木と、大きくそびえる富士山の景色は、古今、歌に詠まれるほどの景勝地でした。
そもそも日本各地に羽衣伝説はあるのですが、いま私が住んでいる千葉県にもありました! こちらの羽衣伝説の特徴は、天女と時の城主・平常将(たいらのつねまさ)が夫婦になったこと。

しかも、この羽衣伝説は、「千葉」という地名の由来にもなっているんです(諸説あり)。

~千葉県の羽衣伝説~
天女は夜な夜な、亥鼻城下にあった池に咲いていた美しい「千葉(せんよう)の蓮」を見るために、天から降りてきていました。天女はこの時、羽衣を松にかけていたのですが、それを聞きつけた常将は家来に命じ羽衣を隠します。
天に帰れなくなった天女は、常将の妻となり、やがて男の子を出産。このエピソードを天皇が聞き、感動して、常将に「千葉」の姓を与えたのだとか。

この羽衣伝説の松を復元した松が、県庁前の羽衣公園にあります。千葉の蓮が咲いていた池もこのあたりにあったそうです。

先日、この松を見に行きました。羽衣公園は戦災復興事業の一環として、昭和40年に旧県庁舎の跡地に開設されました。

千葉県民の日である6月15日に、千葉市内で「羽衣」公演があったので、その際に立ち寄りました。

公演では、「羽衣」を能、薩摩琵琶、日本舞踊と異なる表現形式で味わうという、とても興味深く勉強になる公演でした。

余談。千葉県は「誕生」150周年。千葉のマスコットキャラクター、チーバくんの宝船に絡ませたイラスト、なかなかいいと思います。落花生のあたり、かわいい。

ちなみに、4月22日市田邸での演奏会で演奏しました「羽衣」の様子は、僭越ながら、YouTubeにアップしました。同日上演した「敦盛」もアップしています。宜しければご覧ください!

www.youtube.com

 

次回のブログは、「唯一無二の和菓子と日本酒のペアリングを楽しめるお店、薫風を紹介」です。(7月15日更新予定)