こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。
10月21日「氷川神社 旭舎文庫 琵琶演奏会」で予定している「城山」は、幕末の幕臣・勝海舟が西郷隆盛を偲んで作詞したもの。
海舟は東京の両国で生まれ、徳川家や江戸の民のために奔走し、東京で亡くなった江戸っ子。赤坂の氷川神社近くに住んでいたそうです。
江戸城無血開城の直前、新政府との本陣があった池上本門寺に向かう際に、立ち寄ったのが大田区にある洗足池でした。
海舟は、この洗足池の風景を気に入り、別荘「洗足軒」を建て、自身の埋葬地にも定めました。
そして、海舟夫妻の墓の近くには、隆盛を悼み、海舟自身が建立した石碑が建っています。
実のところ、隆盛への想いは「城山」の歌詞からもビンビンと感じます。
近くに勝海舟記念館もあります。
西郷隆盛からの手紙が展示されていました。
もうひとつ、勝海舟ゆかりの和菓子屋を最後に。
湯島の「壺屋総本店」です。創業は江戸前期の寛永年間(1624~1645年)。
明治維新の際、江戸のお店は「お世話になった徳川様に申し訳が立たない」と次々と店をたたみ、こちらも廃業する予定でした。しかし、常連客だった海舟(甘党だったみたいです)が「市民も食べたいから続けるように」と止めました。その結果、今も湯島でのれんを守っています。
店内には、海舟から贈られた「神逸気旺(しんいつきおう)」という書が大切に飾られていました。
米粉100%という最中の皮は、サクサクしていて歯に付かない!
次回のブログは、「川越でおすすめの喫茶店! あぶり珈琲をご紹介」です。(9月16日更新予定)