琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

人とのめぐり逢いに感謝 ~川越での琵琶演奏会レポート1~

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

10月22日(土)、埼玉県は川越で、初めて薩摩琵琶演奏会を開催しました。

ありがたいことに、地元・川越や埼玉の方がたくさんいらっしゃいました!

驚いたのが着物率の高さ! フォーマルにびしっと着付けられている方もいらっしゃれば、シャツや帽子、ブーツを粋に組み合わせる方まで、センスあふれる皆様の着物姿、眼福でした。

今回は初めてなので、数ある琵琶曲のなかから、代表的な2曲をセレクト。おめでたい席でも演奏できる華やかな「七福神」と、幕末の悲劇史「白虎隊」です。

日本各地、福をもたら七柱の神様をまつる神社仏閣をめぐる「七福神めぐり」が人気ですが、川越にもあります(以前ブログでも紹介しました)。「七福神」に登場する回文の和歌が書かれた宝船の絵も実際にあるそうです。

「白虎隊」は、会津出身の陸軍大将・柴五郎氏がつづった『血涙の辞』を読み上げてからの琵琶演奏という構成にしてみました。賑やかな「七福神」から一転、10代の少年たちが戦場を駆け巡り、絶望し果てるまでを一気に語りました。

皆さま本当に、熱心に耳を傾けてくださり、終演後の質問コーナーやミニ体験会も積極的で、うれしかったです。川越は「蔵の街」「小江戸」として人気ですが、そのキャッチの通り、歴史や文化、古くから受け継いだもの、伝統といったものへのリスペクトが強い土地なのだと、感じました。

会場を快く貸して頂いた川越氷川神社宮司さん、ふだんは会場の案内役をされている皆様から、細かいお気遣いであたたかく見守っていただき、終始和やかな雰囲気の中、あっという間の1時間でした。

撮影すべて:土肥祐治

背景に写っている能面は、11月3日(木)~7日(月)まで
開催される「傘寿記念 嶋田和則 能・狂言・神楽面展」のプレ展示です。3日からはもっと展示が増えると思いますので、ぜひ足を運んでみてください!
次回のブログは、「もっと川越に溶け込みたい もっと琵琶を知ってもらいたい ~川越での琵琶演奏会レポート2~」です。演奏会でいただきましたアンケートの一部を紹介したいと思います。(11月5日更新予定)