琵琶とヨガがくれたShantiな毎日

Shanti シャーンティとはインドの古い言葉で、平和、安らぎのこと。編集者として働く私が、こよなく愛する琵琶とヨガの魅力を綴ります。

大好きな街・谷中にオープンしたAOYAMA COFFEE ROASTERを紹介

こんにちは。
薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

大好きな街・谷中に、2022年5月オープンした、直火式自家焙煎コーヒーを堪能できる「AOYAMA COFFEE ROASTER」さんを紹介します。

店内カウンター2席、テーブル席4席の小さなお店。イートインかテイクアウト、選べて、コーヒー豆の購入も可能です。

はじめ“谷中で青山?”と思ったのですが、店長さんの名字が青山さんでした。
もともと会社勤めされていましたが、コーヒー屋さんを開きたいという夢を実現。
猫が好きなこともあいまって、猫好きの聖地・谷根千にお店を開きました。

「コーヒーを通してコミュニティーを作りたい」という思いの通り、いつもアットホームな雰囲気に包まれています。だから、一人で行っても、他のお客さんと気楽に会話できちゃいます。


お店のこだわりは、コーノ式のフィルターを使っていること。
青山さん曰く、コーノ式で淹れたコーヒーは味がクリアで、自宅でもネルドリップの味わいを気軽に味わえる
とのこと。

コーヒー抽出に理想的なネルドリップの長所を兼ね備えた“名門円錐フィルター”がコーノ式。日本生まれだそうです。

豆を挽く機械がなんと8台も! 豆に合わせて使い分けているのだとか。小さなお店のあちこちに、コーヒーへのこだわりが詰まっています。

メニューはシングルコーヒーから、カフェ・オレ、エスプレッソソーダなどのアレンジ、バニラアイスとデミタスコーヒーをコラボしたスイーツ「谷根千のへそ」など

私はこちらで、自分好みのコーヒー豆を探す旅をスタートしました。その日飲んだコーヒー豆の感想をメモして楽しんでます。写真はカフェ・オレ。

ちなみに、青山さんガイドのもと、自分でコーヒーを淹れる「自分のためのコーヒー222」という体験メニューもあります。お店でフィルターと豆を買って帰れば、お店の味を自宅でも再現!できるかも。

お店オリジナルカラーのフィルターもとうとう販売開始! 

紅梅カラーという、なんとも風情のある名前です。

コーヒーにあうものとして厳選したスイーツやフードもあります。近隣のスイーツ「ル・クシネ」やサンドイッチ「TEA with Sandwich」の逸品です。食べ物とコーヒーとの相性を教えてもらうのも、楽しいです。

外のテーブルなら愛犬とのんびりできます。通称、へび道というくねくねした路地裏にあります。

●AOYAMA COFFEE ROASTER
住所:台東区谷中2丁目5−10
営業時間:10時~18時/水定休
インスタグラム:@aoyama_coffee_roaster
ツイッター:@RoasterAoyama

次回のブログは、「昨年10月川越で開催した琵琶演奏会の動画をアップ」です。非常に!遅くなってしまいましたが、氷川神社 旭舎文庫で撮影した動画を紹介します。(2月25日更新予定)

たくさんあるヨガの呼吸でととのう

こんにちは。
薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

とっても久しぶりにヨガの記事です。



以前、ヨガを始めたことで呼吸が変わったと述べました。

yuko-biwa-yoga.hatenablog.com


ヨガでは、呼吸が非常に大切。常に呼吸を意識しながら動きます。
これが、ヨガとストレッチの大きな違いのひとつでもあります。

ポーズを完璧に、きれいにとろうとするあまり、呼吸に意識が及ばなくなったら、「ヨガを達成」できていないことになってしまいます。

そんなヨガの呼吸。実はたくさんやり方があるのです。一般的なのは、鼻呼吸/腹式呼吸・胸式呼吸です。これらはヨガをしながら行う呼吸。

体を動かす前に、あぐらをかいて、呼吸に集中する時間もとります。このとき、実践する呼吸法に幾種類かあるのですが、私の好みは以下の3つです。

ひとつめは片鼻呼吸。「ナーディ・ショーダナ」といいます。
左鼻を指で閉じて、右鼻から息を吸って閉じ、左の鼻から息を吐く。左鼻から息を吸って閉じて、右鼻から息を吐く。この1セットを繰り返します。

右鼻からの呼吸の出入りは左脳、左鼻からの呼吸の出入りは右脳に働きかけるといわれています。

次がカパラバティ呼吸法。
まず鼻からたっぷり息を吸ってお腹を膨らませ、のどや鼻の奥の器官を細くして、「フッツッフッ」と鼻から短く息を吐き続けます。吐くことに集中します。お腹をよく使う呼吸です。

最後は、ヨガの呼吸ではないのですが、「ドギープレス」という呼吸法です。
琵琶の語りで低音を出せるようになりたいと調べた時、この呼吸法がよいと知りました。横隔膜をよく動かして(横隔膜を鍛えるため)、犬が走った後の呼吸のように「ハッハッハッ」と小刻みに息を吐きます。

ヨガの呼吸にはほかにも、勝利を意味する「ウジャイ呼吸」、口から吸って鼻から吐く「シータリー呼吸」など実にさまざま。
私は瞑想する時にも、呼吸に意識を集中させて、瞑想状態に入る方法が好きです。オンラインヨガレッスンでは、月ごとにこれらの呼吸法をガイドしています。

次回のブログは、「根津に新しくできた“青山”コーヒー」です。(2月18日更新予定)

毎月のご挨拶に不忍池弁天堂へ

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

以前、全国の神社を紹介する本を制作したことがあります。
その際、インタビューした方が、「毎月、自分の氏神様に日々の報告をしているから、御朱印めぐりはあまりしない。氏神様にお願いをするのではなく、日々の報告と感謝だけをする」と仰っていたのが印象に残り、私もそういう習慣をつけたいと思いました。

氏神様ではなくても、ひいきにしてほしい神様のところに、通うのもいいとのことなので、私は、上野公園内にある不忍池弁天堂にしようと決めました。

近くにある東照宮で琵琶演奏をする機会を頂いているし、琵琶といえば弁天様なので、です。

不忍池辯天堂は、江戸初期の寛永年間に建立。天然の池であった不忍池を琵琶湖に見立て、また元々あった聖天が祀られた小さな島を竹生島に見立て、お堂が建立されたそうです。

今は小さな橋を渡ってお堂へ向いますが、かつては船を使用していたのだとか。

こちらの辯天様は八本の腕があり、煩悩を破壊する道具を意味する武器を持つ「八臂辯才天」様。「巳成金大祭」でご開帳されます(人混みが嫌で混む時に行ったことがないです…)。

その代わり、令和4年の「巳成金大祭」で角塔婆から弁財天様・大黒様につながる五色紐を外した際に作られたお守りは、いつも身に着けてます。

こちらは琵琶お守りの宝庫です。まずは、琵琶の形をした絵馬を奉納。

琵琶の形をしたストラップ。こちらは家の鍵に付けています。

お財布の中にも。弁財天様はお金の神様ですから。八臂辯才天のお姿がわかります。

琵琶の撥ケースにもしのばせています。芸術の神様ですから、あやかって。

この毎月のご挨拶、いつ始めたか、はっきり覚えていないのですが、今ではもう月1で参拝しないとソワソワしてきます。毎月下旬になると、来月のいつに行こうかなってご挨拶ありきで外出の予定を考えるようになってきました。精神安定剤のような存在です。

次回のブログは、「心を落ち着かせるヨガの呼吸」です。(2月11日更新予定)

最近観た映画について綴ります アニメ「犬王」&インド映画「RRR」

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

今日は最近観た映画について、想いのたけを綴ろうかなって思います。
まずは、2022年5月28日公開のアニメ「犬王」

室町時代に一世を風靡したものの、現代では、一切が謎に包まれている能楽師「犬王」と琵琶法師「友魚(劇中ではいろいろと名前が変わる)」の友情を描いた、ロックオペラです。

アニメ好きの知人曰く、監督から脚本までアニメ界のトップが集う期待大の作品とのことなのですが、これが大ヒット。公開から半年以上経って、DVDとBlu-rayも発売されていますが、いまだに劇場で上映されています。

私ももう10回くらい映画館で観ましたし、これからもまだまだ観たい! ふだんアニメを見ない私は、初見時に「シーンごとに質感が違う! 日本のアニメってこんなに進化しているんだ」って、純粋に震えました。

原作は、作家の古川日出男さんの『平家物語 犬王の巻』。

原作の本は映画公開よりもずっと前に買って読んでいたのですが、映画を観た後、読み直してみてビックリ! まさかこの原作が、あんな世界に昇華するなんて。まったく別ものの芸術でした。

琵琶法師の「友魚」は主人公2というべき存在。ということで、劇中には、琵琶が非常に効果的に鳴り響いています。でも、ロックオペラです。音楽は、朝ドラ「あまちゃん」でも有名な音楽家大友良英さんが担当。琵琶の監修は、薩摩琵琶の後藤幸浩さんです。

琵琶はロックということを実感させてくれました。それが、私には偉大な気づきで、琵琶ってダイナミックでドラマチックで、聴く人々をワクワクドキドキさせるものなんだって。大人しくかしこまって聴く「伝統」芸能ではないんだって。それでいいんだと思わせてくれました。

「犬王」来場記念グッズから、公式本・CD、Tシャツまで、琵琶グッズの宝庫♪

この映画に加え、22年放映されたアニメ「平家物語」も好評で、「アニメで平家物語を見て琵琶に興味を持ったんです」とよく声をかけられました。

通常、琵琶というとけっこう年配の人が興味を持つことが多いのですが、これらのアニメがなければ琵琶と出合うことが一生なかったかもしれない人たちがたくさんいたような気がします。

そして、やっぱりインド映画が大好き。元気をくれます。仕事疲れに効きます。
22年秋には、久々にたくさんのインド映画が来日したのですが、その中でも、「RRR」は空前の大ヒット!
私ももうすでに何度も観てます。同監督の前作品「バーフバリ」も気分爽快でしたが、「RRR」も突き抜ける爽快感ハンパないです!!

「バーフバリ」2作品もロングラン上映していたのですが、「RRR」はそれを上回る勢い!インド映画食わず嫌いだった知人も、とうとうはまってくれたのがうれしいです。

インド映画には珍しいIAMX上映やDolbyCinema上映もされて、これが呼び水となって、ますますインド映画が日本に入りやすくなりそう!楽しみです。

次回のブログは、「毎月のご挨拶をしに上野・不忍弁天堂へ」です。(2月4日更新予定)

川越でつながった縁 つまずく本屋ホォル

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

川越で初めて琵琶の演奏会を開くということを、とってもお世話になっている根津のコーツトカフェのオーナーさんに伝えた際、紹介いただいた小さな本屋が、つまずく本屋ホォルでした。

かつてコーツトカフェで働いていたスタッフさんと、霞ケ関で場づくりを行う38℃が開いた本屋だそうです。

川越市東武東上線 霞ケ関駅から徒歩10分くらい。角栄商店街という商店街の一角にあります。アーケードの残る、昭和の雰囲気たっぷりな商店街です。

1階は「a
mist」という“うつわと音楽のお店”。この2階にあります。

小さなスペースに所狭しと並べられた本の数々! こういう本屋好きです。

店名には「うっかり何かにつまずいて放られた本を誰かが拾ってくれるような、そんな偶然の出会いがつくれる本屋になりたい」「誰かを待つわけでも、待たれるわけでもなく、ただそこにある。そんな本の居場所にしたい」という思いが込められているのだとか。

古本と新刊を扱っています。短歌や詩が多いようです。

こちらには、個人の方の蔵書を販売する棚が並びます。

本のラインナップを通して、どんな人なのかなって想像しちゃいます。自宅訪問すると、つい本棚をのぞいてしまいますが、一度にたくさんの人の本棚を拝見しているような感じで興味深い! 本との出会いが一度に広がる試みです。

こちらの本屋には、「定期便」というユニークなサービスもあるみたいです。毎月1日、店主が新刊をセレクトして解説つきで自宅に届けてくれるのだとか。1500円、2000円、3000円のコースがあります。たしかに、他人が選んだ本は意外性がありそう!

入って右手奥は、1階のカフェ「amist」スペース。

 

この日は、クロックムッシュと漢方茶(季節のブレンド)をいただきました。すごいボリューミー! 

そして、購入した本はこちら。

インドの偉大な詩人タゴールをテーマにした「タゴール・ソングス」という映画(佐々木美佳監督)がかつて上映されたのですが、それに関する書籍です。装丁もすてき。

こういうセレクトショップみたいな本屋、自宅の近くにあるといいなって思います。川越に観光で行くときは、ぜひ立ち寄ってみてください。

●つまずく本屋ホォル
営業時間:10時~16時(月火金曜)、10時~17時(土日曜・祝日)/水木曜定休

top | つまずく本屋 ホォル

次回のブログは、「最近ドはまりしている映画のことなど」です。昨年からはまって何度も足を運んでいる映画について、想いを綴ろうかなって思っています。(1月28日更新予定)

川越でいただいた縁 川越氷川神社

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

2022年に、初めて埼玉県川越市で琵琶演奏会を開催しました。会場は旭舎文庫という、かつては駄菓子屋だった建物をリノベして生まれ変わったスペースです。この旭舎文庫を再生させ運営管理しているのが、川越の総鎮守・川越氷川神社でした。

 

川越氷川神社はおよそ1500年前、古墳時代欽明天皇2年に創建されたと伝えられる古社です。室町時代川越城が築城されると、城下の総鎮守として崇敬されました。

二組の夫婦神と出雲大社の神様・大己貴命の5柱の神様をまつり、古くから「家族円満」「夫婦円満」「縁結び」の神様として信仰を集めました。

高さ約15mもある大鳥居は、木製の鳥居としては国内最大級を誇ります。扁額の文字は、勝海舟の筆によるもの。

こちらの石の鳥居には、川越市在住の書家・河東純一さんによる扁額が掲げられています。

河東さんは「平成」という年号が発表される時に、当時の官房長官が掲げた「平成」という字を揮ごうされた方です。

本殿には、江戸彫と呼ばれる彫刻が全面に施されているのだとか(県の重要文化財に指定)。写真集で拝見しましたが、非常に精緻で迫力がありました! 

本殿・拝殿の横には、立派な神楽殿もあります。ここで琵琶演奏を奉納できたら素敵だろうな~なんて、想像も。

ほかにも見どころ満載です。樹齢600年を超えるというご神木のケヤキや、「人形(ひとがた)とよばれる和紙を小川に流して心身の穢(けが)れを祓う「人形流し」、ずらりと並ぶ絵馬の奉納参道「絵馬トンネル」など……。
夏には、江戸風鈴の音色が響く「縁むすび風鈴」という祭事もあります。とても涼しげで雅な風景が広がりますよ。

この「鯛みくじ」という独自のおみくじも人気です。張り子の鯛を釣り上げるスタイルで、くじを引きます。

この張り子の鯛は身につけておくとお守りになるそうです。

川越は「小江戸」「蔵の街」として人気の観光地で、歴史の深い街です。知り合いと歴史をめぐる散歩なども計画中。
もっと知りたい。もっとなじんでいきたい。
川越で演奏会を開くにあたって、いろいろなお店、さまざまな人と出会いました。少しずつ紹介していきたいと思います。

 

次回のブログは、「川越でいただいた縁 つまづく本屋ホォル」です。(1月21日更新予定)

謹賀新年☆2023年は、どんな年にしようかな

こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、
ヨガインストラクターのゆうこです。
普段は書籍の編集者として働いています。

新年、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
年明け1回目のブログは、今年の抱負です。

まずは、琵琶。
2022年3月に開催した「薩摩琵琶を通して味わう日本の美しい言葉@上野桜木・市田邸」の、第3回目を4月22日に開催予定です。今回は、春にふさわしい民話ベースの「羽衣」と、平家物語「敦盛」から、後世に残したい珠玉の言葉を演奏とともに紹介するつもりです。

そして、秋には、氷川神社 旭舎文庫 薩摩琵琶演奏会@川越」と「琵琶×朗読で味わう日本の名文学@谷中・旧平櫛田中邸」の、第2回目を開催したいと思います! それぞれのプログラムに合った演目と解説を構想中です。

そしてそして! この3つ以外にも企画を考えています。
〇とある楽器とのコラボ演奏会
〇もっとカジュアルに琵琶を楽しむ演奏会
決まり次第、ブログで案内します! どちらもやってみたいとずっと考えていた内容。どういう風にすれば、琵琶の魅力が伝わるかなって、ワクワクドキドキしながら計画中です。

次はヨガ。
今年は公園ヨガを開催したい。青空の下、芝生の上。自然を感じながら、自分の体に意識を向ける。そのようにオープンなヨガをみんなで楽しんでみたいです。
そしてヨガも、古民家、公園に続き、とある場所でのクラスを構想中です。こちらも、前からやってみたいと思っていた内容。実現に向けて年明けから動いていきます!

昨年末、とある方へインタビューしたなかで、印象に残った言葉があります。
「結局、人にできるのは感謝と努力だけ」
2022年につながった縁に感謝しつつ、それを太く紡ぎ重ねていく努力。それが今年のテーマです。

こちらが今年の手帳。横長というちょっと変わった形のものを買ってみました。そして「週末野望手帳」は、いま編集の仕事で関わっている‟ガラスペン”で書いてみようかなと思っています。

次回のブログは「川越でいただいた縁 川越氷川神社」です。(1月14日更新予定)2022年からつながった川越との縁。ひとつずつ紹介していきたいと思います。